私、お金持ちになっちゃいました!?
5話



5話 *告白しちゃいました*



ミーンミンミンミン
なーんていつもは聞こえていた
夏でしたが…今は違います。



大豪邸こと松韻家のお屋敷は
夏の暑さなど知らぬかのように
涼しくて快適です



こればかりはお父さんに
感謝しなくては!!



私は両手を合わせて神に
祈るようなポーズをする



「何してるんですか?千秋様」



そんな私の前にぬっと
現れた彼は私の顔を
ガン見していたーーー



ズザザッ



私は思い切り後ずさると



「い、いきなり現れないでよ!ってか勝手に人の部屋入んな!」



精一杯、威嚇して叫ぶ



「ちゃーんと宿題してるか気になったものですから」



フワッと柔らかい笑顔を振りまく彼
松韻家の跡取り息子こと松韻 綺羅は
天性の性悪エロ大魔王なのですーーー。



嘘くさい笑顔…
でもそんな表情ですら…



好きなんだよなぁ…悔しいけど。



私は再び机に近寄り
シャーペンを手に取る


「し、心配しなくてもちゃんとやってるよ」



私の言葉にふーんと返事すると
そのまま私の前に腰をおろしたーーー。
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