私、お金持ちになっちゃいました!?
「あ、莉桜からだ」
「ホッ…相田さんですか」
あからさまにホッとしたような
顔をして再び本を読み始めた
いや、だからなんなの?
もはやドキドキを通り越して
いろんな意味で不信感が溢れる
しかし、そんな綺羅は
ほうっておくことにして
メール内容を確認する
「あ、そっか…もうそんな時期。」
カレンダーをみると夏休みに入ってから
かなり日が経っていた…
「 明日花火大会かぁ…」
夏休みこれといって何もしてないし
何か思い出作りたいな
そんなことを考えていると
耳をすませていた綺羅が
「花火大会ですか?相田さんと2人で?」
再び食い気味に聞いてくる…
「いや…みんなでだけど…」
グイグイ近づいてくる綺羅
条件反射でじりじりと後ずさる私
座ったままの状態で
壁まで追いやられてしまったーーー