私、お金持ちになっちゃいました!?
「なんかよくわかんないけど大丈夫だって!」
ニコッと笑って親指を立てる
けれど綺羅はそんな私の
腕をガシッと掴んで
「俺も一緒に行く」
真面目な顔で言ってきたーーー。
うーん…私は頭の中で想像する…
綺羅と花火大会デートかぁ…
ボンッ
一瞬にして顔が真っ赤になる
めっちゃ行きたい!!
綺羅と一緒に花火大会行きたい!
しかしそこで私はハッ!?と
思い出したのである
今回の花火大会は事情を知っている
者達だけではないということを…
「だ、ためっ!!」
「は?」
「城島くんたちにバレたら嫌だもん!」
「何でそんな嫌なわけ?」
不機嫌な顔で私の腕を
掴んだまま見つめる
何でって…この人馬鹿なの!?