私、お金持ちになっちゃいました!?
「何でって、私とあんたは教師と生徒!バレたら学校中で噂されるわ、あんたも教師辞めさせられるよ!?」
「はぁ?別にいいし、どうしてもって頼まれたから仕方なくやってるだけだし?」
と、大真面目な顔して
とんでもないことを言い出す。
脳内中学生か!?こいつ!!
これ以上、何を言っても無駄だと思った私は
「とにかく!花火大会は一緒に行かない!」
無理やり綺羅を部屋から追い出したーーー。
だいたい…なんでそんな
私に構うわけ?
付き合ってるわけでもないのに…
ただの一方的な私の片想いなのに…
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「お嬢様、とても可愛らしいですわ」
早いもので今日は花火大会
メイドさんが私に浴衣を
着付けてくれた。
ずっと仏頂面の綺羅に
念の為釘を刺す
「ぜーったいに付いてこないでね!!」
それだけ言うと私は
家を出て待ち合わせ場所に急いだ
「お待たせ!」
私以外のみんなはもう
集まっていて
小走りに駆け寄る