私、お金持ちになっちゃいました!?
目指したのが間違いだった。
壁に追いやられ手を付き
逃げ場を無くされる
なんでこんなことに!?
話は数分前に遡ることになるーーー
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綺羅の部屋についた私は
ノックをすることも忘れ
勢いよくドアを開いた
あまりにもその珍しい後継に
目を丸くする綺羅
無理もない。
普段、綺羅が私の部屋に
来ることはあっても
私が綺羅の部屋に訪れた
ことは今まで1度も無かったからだ。
「ち、千秋様…珍しいですね」
フッと爽やかな笑顔で私を見る
「別に、わざわざ様なんてつけなくても、いつもみたいに話せばいいのに」
「フフフ…これでもここでは一応執事ですから。」
読んでいた本を閉じ
私のそばまでくると
フワッと髪を触る
「き、綺羅…!?////」
なにこれ…すっごく恥ずかしい!!