私、お金持ちになっちゃいました!?



「まだ濡れてますね…ちゃんと乾かしましたか?」



そう言って髪にキスをする
ちょっとちょっとやめてよ!
ドキドキしすぎて心臓壊れそう!



「か、乾かしたつもり…」



あまりの恥ずかしさに
顔を逸らす…近いよ…!!



「それとも…こんな濡れた髪のまま、そんな格好でくるなんて…夜這いでもしに来たんですか?」



クスクスと意地悪く笑う
よ、夜這い!?


「なっ、ち、違うから!!」



顔を真っ赤にして必死に
否定してる私をみて
さらに笑うと



「冗談ですよ。でも、無防備すぎます、気をつけてくださいね?」



そう言ってパッと離れたーーー



ホッとした私は本来の目的を
思い出し、綺羅に話す。



「あ、あのね!刹那と遊ぶ約束をしたんだけど…」



そこまで言った私の言葉に
ピクリと反応すると



「は?なにそれ」


爽やかな笑顔や一応執事ですから
という発言は何だったのかと
思ってしまうくらい



怖い顔した綺羅がいて
思わずヒッと声が漏れる



私なんか変なこと言ったかな!?
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