トシノサ恋 〜永久に…君に〜 番外編
④奥平 紗和編
手を振って歩き出した日向子を見送ると、私と光くんも来た道を歩き出す。
光くんは私の腰に手を添え、私の歩調に合わせてゆっくり歩いてくれる。
そんな…何気ない事なんだけど…
そんな何気ない優しさを彼は私にくれた人。
光くんは、昔からずっとずっと…優しい。
「クシュ…」
日中はあんなに暑かったのに、夕方になると少し肌寒くなってくる。
やっぱりカーディガンか何か羽織る物を持ってくればよかったかな…。
そう思った時…
フワッ…
私の肩に薄いブルーのシャツが掛けられた。
えっ…?
これ…光くんのだ…
「…光くん」
そう言いながら見上げると、彼と目が合う。
あっ…
ドキン…
急に胸の鼓動が少し速くなる。
彼の満面の笑顔…
ドキン…
あ…私この顔に一目惚れしたんだ。
…昔から…ずっと…好きで。
何故か今日は…昔の事ばかり思い出してしまう。
「…紗和、やっぱり寒いんでしょ?」
光くんが笑って私を見ていた。
その笑顔が本当に可愛くて…
いつも私の鼓動が速くなるのだ…
そういえば昔…
光くんに上着を借りたことがあった…。
初めてのデートで…。
二人とも…ぎこちなくて…。
私は…あなたの先生で…。
”勝平…”
急に頭の中に名前が浮かんだ。
そして…フラッシュバックのように昔の出来事が流れ込んでくる。
ドキ…ドキ…何で…
「あ…大丈夫だよ…」
「そうかなぁ…だから、何か羽織りなっていったじゃん。」
光くんが私の頭を軽く撫でる。
どうして…私…今頃…
さっき、日向子と話をしたから?
違う…
昼間に見たあの人…
勝平に似ていた人がいた。
だから…思い出したの?
「……っ。」
光くんのいたずらっこのような可愛い笑顔…
ずっとずっと…変わらないでほしい。
私…今ならよくわかる。
何で勝平があんなに悲しい顔をしてたのか。
私が…変わってしまったから。
胸が…苦しくなる。
「…本当に大丈夫だから」
やっとの思いで返す…。
私は光くんの手を離してプイっとそっぽを向くように歩き出してしまった。
あつ、思わず手を振り払っちゃった…っ。
「………紗和?…っっ…」
「…あ、ちが」
私が違うと言おうとした瞬間…
その言葉に反応するより早く、彼が私の手を掴んで彼のたくましい胸に引き寄せられた。
きゃっ…
いつの間にか私は彼の横にピッタリと寄り添って歩いている。
私は勝平みたいにはならない…
けど…勝平以上に…嫉妬してしまう。
そう思うと、自分の身勝手だった気持ちが恥ずかしくて、腰に回っている手から逃れようとした。
光くんは私の腰に手を添え、私の歩調に合わせてゆっくり歩いてくれる。
そんな…何気ない事なんだけど…
そんな何気ない優しさを彼は私にくれた人。
光くんは、昔からずっとずっと…優しい。
「クシュ…」
日中はあんなに暑かったのに、夕方になると少し肌寒くなってくる。
やっぱりカーディガンか何か羽織る物を持ってくればよかったかな…。
そう思った時…
フワッ…
私の肩に薄いブルーのシャツが掛けられた。
えっ…?
これ…光くんのだ…
「…光くん」
そう言いながら見上げると、彼と目が合う。
あっ…
ドキン…
急に胸の鼓動が少し速くなる。
彼の満面の笑顔…
ドキン…
あ…私この顔に一目惚れしたんだ。
…昔から…ずっと…好きで。
何故か今日は…昔の事ばかり思い出してしまう。
「…紗和、やっぱり寒いんでしょ?」
光くんが笑って私を見ていた。
その笑顔が本当に可愛くて…
いつも私の鼓動が速くなるのだ…
そういえば昔…
光くんに上着を借りたことがあった…。
初めてのデートで…。
二人とも…ぎこちなくて…。
私は…あなたの先生で…。
”勝平…”
急に頭の中に名前が浮かんだ。
そして…フラッシュバックのように昔の出来事が流れ込んでくる。
ドキ…ドキ…何で…
「あ…大丈夫だよ…」
「そうかなぁ…だから、何か羽織りなっていったじゃん。」
光くんが私の頭を軽く撫でる。
どうして…私…今頃…
さっき、日向子と話をしたから?
違う…
昼間に見たあの人…
勝平に似ていた人がいた。
だから…思い出したの?
「……っ。」
光くんのいたずらっこのような可愛い笑顔…
ずっとずっと…変わらないでほしい。
私…今ならよくわかる。
何で勝平があんなに悲しい顔をしてたのか。
私が…変わってしまったから。
胸が…苦しくなる。
「…本当に大丈夫だから」
やっとの思いで返す…。
私は光くんの手を離してプイっとそっぽを向くように歩き出してしまった。
あつ、思わず手を振り払っちゃった…っ。
「………紗和?…っっ…」
「…あ、ちが」
私が違うと言おうとした瞬間…
その言葉に反応するより早く、彼が私の手を掴んで彼のたくましい胸に引き寄せられた。
きゃっ…
いつの間にか私は彼の横にピッタリと寄り添って歩いている。
私は勝平みたいにはならない…
けど…勝平以上に…嫉妬してしまう。
そう思うと、自分の身勝手だった気持ちが恥ずかしくて、腰に回っている手から逃れようとした。