意地悪な副社長との素直な恋の始め方


***


それは、不毛で、不純で、身勝手で。
みっともなくて、苦しくて。


キレイなところなどひとつもない、歪な、


初めての『恋』だった。


本当に、芽依の代わりになりたかったわけじゃない。

ただ、誰かに――、

彼に、

心の底から愛されてみたかった。



彼が「彼女」を愛するように。


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