意地悪な副社長との素直な恋の始め方

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月子さん宅での居候を解消し、ナツとのルームシェアを再開して間もなく。

突然、いくつもの段ボール箱が届いた。

送り主は朔哉。
段ボール箱の中身は、朔哉のマンションに置き去りにしていた服や鞄、靴など、彼がわたしのために買ってくれたものだった。



それは、明確な「終わり」のサインだった。



もう、あの部屋にわたしの居場所はないと告げられたも同然だった。


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