意地悪な副社長との素直な恋の始め方
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以来、太陽の下で朔哉と「恋人らしく」過ごす計画を立てたことは一度もない。
太陽の下では、見たくないもの、知りたくもない真実が容赦なくさらけ出される。
でも、闇の中でなら、自分の目をごまかし、自分に都合のいいように「見る」ことができる。
ひとの心には、幸せな記憶より、辛い記憶のほうが強く残る。
期待すれば、裏切られる。
裏切られたくなければ、期待しなければいい。
だから、誕生日に約束することをやめた。
だから、夕城の家を出たあとも朔哉との関係が続いていることに、特別な意味を見い出そうとは思わなかった。
だから、セフレ以上のものになろうとするのをやめた、
――はずだった。