恋愛計算は間違える(アルバートとテレーサ)
<ブランシュール城・客間・16時45分>
先代の女主人の呪いは、
まだ続いている・・・
燃やしたのに・・!
アルは、自分のサインをした
養子縁組の書類を手に取った。
そして破り、
小さな破片にして、暖炉の火にくべた。
その大きくなった炎を見ながら
「あなたを母と呼べ、ということですか?
それは俺としては、断固拒否ですね。
俺は別に、この国にいたいわけではないのです。
王族の肩書もどうでもいい。
ただ、あなたのそばには・・
いたいと思っていますが・・・・」
アルは
テレーサとの最初の出会いを、
思い出していた。
あの時のテレーサも
人質の書類を暖炉の火で、燃やした。
「あなたは俺を人質から自由にしてくれた。
だから俺もあなたを・・・
死んだ人間の呪いから解放したい。」
テレーサは、手で顔を覆っていた。
アルはその肩をそっと抱いた。
キスはまだ早い・・
やっと手を握ったばかりで・・
ああ・・俺は・・
初めて好きな人に告白するように
緊張している。
「あなたは一人ではありません。
俺が守るから」
このセリフはどこかで言ったな・・アルは思い出していた。
が、言葉で説明するよりは
<やっぱりここはキスだろう>と思った。
先代の女主人の呪いは、
まだ続いている・・・
燃やしたのに・・!
アルは、自分のサインをした
養子縁組の書類を手に取った。
そして破り、
小さな破片にして、暖炉の火にくべた。
その大きくなった炎を見ながら
「あなたを母と呼べ、ということですか?
それは俺としては、断固拒否ですね。
俺は別に、この国にいたいわけではないのです。
王族の肩書もどうでもいい。
ただ、あなたのそばには・・
いたいと思っていますが・・・・」
アルは
テレーサとの最初の出会いを、
思い出していた。
あの時のテレーサも
人質の書類を暖炉の火で、燃やした。
「あなたは俺を人質から自由にしてくれた。
だから俺もあなたを・・・
死んだ人間の呪いから解放したい。」
テレーサは、手で顔を覆っていた。
アルはその肩をそっと抱いた。
キスはまだ早い・・
やっと手を握ったばかりで・・
ああ・・俺は・・
初めて好きな人に告白するように
緊張している。
「あなたは一人ではありません。
俺が守るから」
このセリフはどこかで言ったな・・アルは思い出していた。
が、言葉で説明するよりは
<やっぱりここはキスだろう>と思った。