恋愛計算は間違える(アルバートとテレーサ)
「そうねぇ、あなたは初心者だから・・まず・・
夜の11時頃がいいわ。

あなたが停電とか・・何らかの用事を見つけてアルを呼ぶの。

その時には、このネグリジェと・・
下着は着けなくてもいいけど・・
楽しみたいのなら、これかしら」

リエットはニヤリと笑い、紅い唇を尖らした。

「アルをソファーに座らせて・・
あなたはその横に座るの・・
そうして体を寄せてね。
手は彼の手を握るか、触れるようにするか・・・

そして<キスして・・>って
おねだりするのよ。
アルの理性がぶっ飛べば、
すぐに押し倒してくるから!」

少し、リエットは額にしわを寄せて、考え込んだ。

「だけど、あの男はひねくれている所もあるから・・
こう言うかもしれない・・
君からキスして欲しい・・てね」

テレーサはリエットの勢いに、
打ち負かされたように
「そうなったら・・どうしたら・・?」

「もちろん、あなたからキスしてあげるの。
うまくいかなくても、あなたの覚悟が伝わればいいの。

それで大丈夫!
あの男はいろいろ経験豊富だから、あとは彼がうまく進めると思うわ」

テレーサは、椅子に座って固まっていた。

何を質問したらよいか・・
わからないというように

その膝にはたくさんのレースの
ランジェリーが置かれていた。

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