王子と姫の狂おしい愛~結婚生活編~
「んんっ……んぁ…はぁ……ぁあ…」
「可愛い……もしかして、感じてる…?」
口唇を離し、口元で囁く琥珀。
「苦し…の…見ないで?恥ずかしい…」
「えー可愛いのに~」
「もう、いいでしょ?離して!」
鼻と鼻がくっついていて、しかもジッと見つめられている為、 恥ずかしさでうつむき離れようともがく、椿姫。

「やだよ!離さないよ!
仕事以外で半日も椿姫と離れて、触れてないんだから!」
琥珀は更にグッと椿姫を抱き締めた。
「琥珀、寂しかったの?」
「うん…椿姫が傍にいないと寂しいよ……」
「特別よ」
「ん?」
「琥珀は特別。
私の大切な、王子様」
「椿姫も、俺にとって特別だよ…!
ねぇ…抱かせて?」
目線を合わせて琥珀が言った。

ベットに移動して、椿姫の服を脱がしていく。
「椿姫…綺麗……」
肩や鎖骨にキスを落としていく琥珀。
そして押し倒された。
「……/////」
「ん?椿姫、どうしたの?」
琥珀のはだけた胸に目が行き、思わず顔が赤くなる椿姫。
椿姫は恥ずかしさのあまり、自分の顔を腕で隠した。
「なにもないよ」

「顔見せてよぉ」
「やだ…」
「なんでぇ~?」
「お願い見せて?お姫様」
「“お姫様”って呼ばないで!」
「椿姫、顔見せて?」
琥珀が椿姫の腕を持ち、優しく外した。
「顔…真っ赤だ…」
「琥珀は恥ずかしくないの?」
「うーん。しくないわけじゃないけど、椿姫程はないよ」
「琥珀」
「ん?」
「手…繋ご?」
琥珀に手を伸ばした。
「いいよ」
その手を握る琥珀。
そのまま椿姫の小さな手に、キスをした。

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