王子と姫の狂おしい愛~結婚生活編~
「……///」
「井高さん?」
「いえ…あ、それは確か今流行りのクレープですね!」
「ん?あーそうなの。
琥珀に連れてってって言ったんだけど、断られちゃった!」
「琥珀様は極端に嫌いですもんね、甘い物……」
「そうなの。なんであんな甘ったるい物がこの世に存在するんだぁーって(笑)」
「でしたら、僕が買ってきましょうか?」
「え?」
「テイクアウト、できますよね?」
「だったら、連れてって!私も行って選びたい!」
瞳を輝かせて言う椿姫に、井高は心臓がうるさく叩くような痛みを感じた。
心が持っていかれる感覚。
自分の主人の奥様にいけない感情が、膨らんでいた。
「わかりました」
本当は、琥珀や二階堂にむやみに外に出すなと言われている。
彩姫子と同じで、琥珀や二階堂は自分と一緒でないと外出を許可しないのだ。
結局椿姫は、結婚しても籠の中の鳥なのだ。
でも、椿姫にこんな懇願されて断れるわけがない。
用意を済ませ、外出した二人だった。
「井高さん、ありがとう!」
車内のバックミラー越しに話す、二人。
「いえ」
「琥珀や二階堂だったら、買ってくるからって出してくれなかったから!」
「貴女が望むなら、僕はどこでも連れていきますよ」
「ほんと?じゃあ…行きたい所があるんだけど!」
「どこですか?」
「ゲームセンターに行ってみたい!」
「は?いや、ゲームセンターはやめておきましょう」
「えー!どうして?」
「あそこは━━━━━」
「もしかして“汚い男しかいませんよ!恐ろしい所です!”って言いたいの?」
「え?」
「琥珀や二階堂が言ってた。あそこに行くと、穢れるんだって!そんなわけないのに……」
「井高さん?」
「いえ…あ、それは確か今流行りのクレープですね!」
「ん?あーそうなの。
琥珀に連れてってって言ったんだけど、断られちゃった!」
「琥珀様は極端に嫌いですもんね、甘い物……」
「そうなの。なんであんな甘ったるい物がこの世に存在するんだぁーって(笑)」
「でしたら、僕が買ってきましょうか?」
「え?」
「テイクアウト、できますよね?」
「だったら、連れてって!私も行って選びたい!」
瞳を輝かせて言う椿姫に、井高は心臓がうるさく叩くような痛みを感じた。
心が持っていかれる感覚。
自分の主人の奥様にいけない感情が、膨らんでいた。
「わかりました」
本当は、琥珀や二階堂にむやみに外に出すなと言われている。
彩姫子と同じで、琥珀や二階堂は自分と一緒でないと外出を許可しないのだ。
結局椿姫は、結婚しても籠の中の鳥なのだ。
でも、椿姫にこんな懇願されて断れるわけがない。
用意を済ませ、外出した二人だった。
「井高さん、ありがとう!」
車内のバックミラー越しに話す、二人。
「いえ」
「琥珀や二階堂だったら、買ってくるからって出してくれなかったから!」
「貴女が望むなら、僕はどこでも連れていきますよ」
「ほんと?じゃあ…行きたい所があるんだけど!」
「どこですか?」
「ゲームセンターに行ってみたい!」
「は?いや、ゲームセンターはやめておきましょう」
「えー!どうして?」
「あそこは━━━━━」
「もしかして“汚い男しかいませんよ!恐ろしい所です!”って言いたいの?」
「え?」
「琥珀や二階堂が言ってた。あそこに行くと、穢れるんだって!そんなわけないのに……」