王子と姫の狂おしい愛~結婚生活編~
「本当です。椿姫様が行けるような所ではありません!」
「でも、小夜達もデートで行ってたって聞いたよ!学生の頃に。でも小夜達、全然穢れてなんかないよ。
いつも通り綺麗なままだよ」
「申し訳ありません。
ゲームセンターは無理です」
「そっかぁ。残念だなぁ」
そう言って、せつなそうに車の外を眺める椿姫だった。
「多いね…」
クレープ屋に着き、二人で行列に並ぶ。
「そうですね。椿姫様、寒くないですか?」
「うん、大丈夫。井高さんは?」
「え?僕ですか?」
「他に誰がいるの?」
「だって、使用人の事を心配するなんて……
椿姫様は、お優しいんですね…!」
「そう?使用人だからって、私にとっては家族だから。二階堂も川下さんも、井高さんも。
皆さんは仕事で傍にいてくれてるんだろうけど……」
井高は思う。
あぁ、だからか。
だから、こんなに心が奪われるんだ。
椿姫は、今まで井高が会ったどのご主人様とも違う。
それは椿姫の優しさや、使用人をちゃんと人として扱い対等に付き合っているからだ。
「仕事だからなんて、思っていませんよ。
僕は自分がつかえたくて、傍にいます。
だから、嬉しいです。家族と思っていただけて」
「フフ…よかった!」
微笑み合う二人だった。
「うーん。どれがいいかなぁ」
「悩みますね…!」
「シンプルなチョコバナナもいいけど、フルーツ盛りっていうのもいいなぁ。
あ、色々買って川下さんにもプレゼントしようかな。
二階堂も甘い物食べれるし。
井高さんは?甘い物食べれる?」
「はい」
「じゃあ…井高さんもね!
みんなで食べよ?
琥珀、今日帰るの遅いから、ちょうどいいかも?」
はしゃぐように話す椿姫に、自然と笑顔になる井高だった。
「でも、小夜達もデートで行ってたって聞いたよ!学生の頃に。でも小夜達、全然穢れてなんかないよ。
いつも通り綺麗なままだよ」
「申し訳ありません。
ゲームセンターは無理です」
「そっかぁ。残念だなぁ」
そう言って、せつなそうに車の外を眺める椿姫だった。
「多いね…」
クレープ屋に着き、二人で行列に並ぶ。
「そうですね。椿姫様、寒くないですか?」
「うん、大丈夫。井高さんは?」
「え?僕ですか?」
「他に誰がいるの?」
「だって、使用人の事を心配するなんて……
椿姫様は、お優しいんですね…!」
「そう?使用人だからって、私にとっては家族だから。二階堂も川下さんも、井高さんも。
皆さんは仕事で傍にいてくれてるんだろうけど……」
井高は思う。
あぁ、だからか。
だから、こんなに心が奪われるんだ。
椿姫は、今まで井高が会ったどのご主人様とも違う。
それは椿姫の優しさや、使用人をちゃんと人として扱い対等に付き合っているからだ。
「仕事だからなんて、思っていませんよ。
僕は自分がつかえたくて、傍にいます。
だから、嬉しいです。家族と思っていただけて」
「フフ…よかった!」
微笑み合う二人だった。
「うーん。どれがいいかなぁ」
「悩みますね…!」
「シンプルなチョコバナナもいいけど、フルーツ盛りっていうのもいいなぁ。
あ、色々買って川下さんにもプレゼントしようかな。
二階堂も甘い物食べれるし。
井高さんは?甘い物食べれる?」
「はい」
「じゃあ…井高さんもね!
みんなで食べよ?
琥珀、今日帰るの遅いから、ちょうどいいかも?」
はしゃぐように話す椿姫に、自然と笑顔になる井高だった。