王子と姫の狂おしい愛~結婚生活編~
「椿姫様、少しここでお待ち下さい。
車を回してきます」
「うん、気をつけてね」
「はい」
井高は急いで車を取りに行く。
油断すると、椿姫が連れ去られそうだからだ。
井高的には急いだつもりだが、思った通り椿姫は男性数人に声をかけられていた。
「お姉さんヤバい位に可愛い…!」
「離して下さい!」
「誰待ってんの?友達?彼氏?
来るまで、相手してあげるよ~」
「執事です。もう来るので、付き合っていただかなくて結構です」
「え?執事!?スゲー、本物のお嬢様ってこと!?」
「確かに、綺麗だもんなぁ。
清楚って感じ!」
そこへ井高が車を椿姫の前に静かにつけた。
運転席を降りた井高は、さりげなく椿姫の腰を持ち、
「椿姫様、遅くなり申し訳ありませんでした」
と後部座席に促した。
「えぇ…」
さすがに椿姫も怖かったようで、井高の服をキュツと小さく握った。
「椿姫様、もう大丈夫ですからね…!」
と、微笑みドアを閉めた井高。
そして黒い雰囲気を包み、男達に向き直った。
「僕のご主人様に、何か?」
「は?寂しそうだったから、声かけただけだよ!」
「さようですか。それは、ありがとうございました。
では……失礼…!」
運転席に戻ろうとして、一度振り向いた井高。
「あ、そうだ。
椿姫様が先程かなり震えていたんですが、まさか何かしてませんよね?
無理やりどこかへ連れて行こうとしたとか、椿姫様に触れたとか……」
「あ……いや、別に」
「さようですか。ではよろしいですが、次はないですから」
「は?」
「だからぁ!次、椿姫様を怖がらせるようなことをしたら、この俺が許さねぇ……
まぁ、会うことねぇだろうがな…!」
車を回してきます」
「うん、気をつけてね」
「はい」
井高は急いで車を取りに行く。
油断すると、椿姫が連れ去られそうだからだ。
井高的には急いだつもりだが、思った通り椿姫は男性数人に声をかけられていた。
「お姉さんヤバい位に可愛い…!」
「離して下さい!」
「誰待ってんの?友達?彼氏?
来るまで、相手してあげるよ~」
「執事です。もう来るので、付き合っていただかなくて結構です」
「え?執事!?スゲー、本物のお嬢様ってこと!?」
「確かに、綺麗だもんなぁ。
清楚って感じ!」
そこへ井高が車を椿姫の前に静かにつけた。
運転席を降りた井高は、さりげなく椿姫の腰を持ち、
「椿姫様、遅くなり申し訳ありませんでした」
と後部座席に促した。
「えぇ…」
さすがに椿姫も怖かったようで、井高の服をキュツと小さく握った。
「椿姫様、もう大丈夫ですからね…!」
と、微笑みドアを閉めた井高。
そして黒い雰囲気を包み、男達に向き直った。
「僕のご主人様に、何か?」
「は?寂しそうだったから、声かけただけだよ!」
「さようですか。それは、ありがとうございました。
では……失礼…!」
運転席に戻ろうとして、一度振り向いた井高。
「あ、そうだ。
椿姫様が先程かなり震えていたんですが、まさか何かしてませんよね?
無理やりどこかへ連れて行こうとしたとか、椿姫様に触れたとか……」
「あ……いや、別に」
「さようですか。ではよろしいですが、次はないですから」
「は?」
「だからぁ!次、椿姫様を怖がらせるようなことをしたら、この俺が許さねぇ……
まぁ、会うことねぇだろうがな…!」