王子と姫の狂おしい愛~結婚生活編~
「琥珀?」
「椿姫、手…離せよ……」
「え?」
「その手だよ!」
「あ、奥様…俺は、もう大丈夫ですから」
「はい…」
「椿姫!!おいで!!早く!!」
「うん」
椿姫が琥珀の元へ足早に行くと、抱き締められた。
そして、二階堂に向き直り睨んだ。
「二階堂」
「はい」
「お前がいてなんで、こんなことになってんだよ!?」
「申し訳ございません。
こちらの方が、気安く椿姫様に触ろうとしたので……」
「はぁ?お前か!!」
琥珀の目が角田に向く。
「俺はそんなつもりは……」
「だから、嫌なんだよ!?椿姫をこんなとこに連れてくるの。
椿姫、帰ろ?」
「え?でも…いいの?」
「井高、親父に上手く言ってきて!」
「は?また、ワガママを……
無理ですよ、企画の話もして帰る予定なんですから!」
「それ、明日でいいじゃん!帰る!」
「ですから、無理です!」
「だから、無理を通すのがお前なの!」
「琥珀!!」
「何?」
「ワガママ言わないで?」
「椿姫は帰りたくないの?」
「でも…お仕事なんでしょ?」
俯く椿姫。
「琥珀様、椿姫様を困らせないで下さい!」
「そうですよ。椿姫様、琥珀様の為に奥様として頑張ってるのに……」
二階堂と井高が揃って言う。
「お前等、ほんと団結力いいな…!
わかった。椿姫がそう言うなら、もう少しいる。
でも、俺から離れるなよ!」
「うん」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
そしてパーティーも終盤にさしかかる。
「琥珀、お手洗い行ってくるね」
「うん、わかった」
「では、僕がお送りいたします」
「一人で大丈夫よ」
そして用を済ませ、手を洗っている椿姫。
「あ、奥様…」
「秘書の…野村さん」
「お疲れ様です」
「お疲れ様です。野村さん」
そう言って、トイレを出ようとする椿姫。
「ちょっと、待ってください!」
野村が椿姫を呼び止めた。
「椿姫、手…離せよ……」
「え?」
「その手だよ!」
「あ、奥様…俺は、もう大丈夫ですから」
「はい…」
「椿姫!!おいで!!早く!!」
「うん」
椿姫が琥珀の元へ足早に行くと、抱き締められた。
そして、二階堂に向き直り睨んだ。
「二階堂」
「はい」
「お前がいてなんで、こんなことになってんだよ!?」
「申し訳ございません。
こちらの方が、気安く椿姫様に触ろうとしたので……」
「はぁ?お前か!!」
琥珀の目が角田に向く。
「俺はそんなつもりは……」
「だから、嫌なんだよ!?椿姫をこんなとこに連れてくるの。
椿姫、帰ろ?」
「え?でも…いいの?」
「井高、親父に上手く言ってきて!」
「は?また、ワガママを……
無理ですよ、企画の話もして帰る予定なんですから!」
「それ、明日でいいじゃん!帰る!」
「ですから、無理です!」
「だから、無理を通すのがお前なの!」
「琥珀!!」
「何?」
「ワガママ言わないで?」
「椿姫は帰りたくないの?」
「でも…お仕事なんでしょ?」
俯く椿姫。
「琥珀様、椿姫様を困らせないで下さい!」
「そうですよ。椿姫様、琥珀様の為に奥様として頑張ってるのに……」
二階堂と井高が揃って言う。
「お前等、ほんと団結力いいな…!
わかった。椿姫がそう言うなら、もう少しいる。
でも、俺から離れるなよ!」
「うん」
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
そしてパーティーも終盤にさしかかる。
「琥珀、お手洗い行ってくるね」
「うん、わかった」
「では、僕がお送りいたします」
「一人で大丈夫よ」
そして用を済ませ、手を洗っている椿姫。
「あ、奥様…」
「秘書の…野村さん」
「お疲れ様です」
「お疲れ様です。野村さん」
そう言って、トイレを出ようとする椿姫。
「ちょっと、待ってください!」
野村が椿姫を呼び止めた。