王子と姫の狂おしい愛~結婚生活編~
「早く言った方が、貴女の為ですよ?」
「言っとくが、俺達は琥珀様を止めないからな!」
二階堂と井高も、明らかに雰囲気が黒く変わった。
「わかりました……」
野村は、全て話した。
「お前……最低だな…」
「椿姫様にそのような事を…?」
「もしかして、俺が振ったから椿姫様に当たったんじゃねぇだろうな……!」
「だって、琥珀様と結婚できた上に、井高さんともデートできるなんて、贅沢です!」
「はぁぁ?」
「デートじゃねぇし!井高とデートとか俺が許さねぇ……」
「あれは椿姫様の買い物に付き合っただけで、デートじゃねぇよ!」
琥珀と井高が言った。
「貴女、勘違いされてますよ」
「え?」
そこへ二階堂が静かに話し出した。
「椿姫様は……何もできないのではなく、幼少の時から何も一人でさせてもらえなかったんです。
椿姫様のお母様もとても過保護な方で、それこそ籠の中の鳥のように椿姫様を囲ってましたから!
学校でも、ずーっと誰かを傍につけて一人での行動を頑なに制限してました。
僕がお側につくようになってからも、一人にさせないようにきつく言い付けられていたし、学校卒業してからは、外にさえ出してもらえなかったんですよ!
まぁ…僕も傍にいたいが為に、何もさせないようにしてるので、偉そうに言えませんが……」
「………」
「で?椿姫は、どこにいるんだよ!?」
「……わかりません」
「は?なんで?」
「会場を出て行ってしまわれたので……」
「なんでそれを早く言わねぇんだよ!」
「言っとくが、俺達は琥珀様を止めないからな!」
二階堂と井高も、明らかに雰囲気が黒く変わった。
「わかりました……」
野村は、全て話した。
「お前……最低だな…」
「椿姫様にそのような事を…?」
「もしかして、俺が振ったから椿姫様に当たったんじゃねぇだろうな……!」
「だって、琥珀様と結婚できた上に、井高さんともデートできるなんて、贅沢です!」
「はぁぁ?」
「デートじゃねぇし!井高とデートとか俺が許さねぇ……」
「あれは椿姫様の買い物に付き合っただけで、デートじゃねぇよ!」
琥珀と井高が言った。
「貴女、勘違いされてますよ」
「え?」
そこへ二階堂が静かに話し出した。
「椿姫様は……何もできないのではなく、幼少の時から何も一人でさせてもらえなかったんです。
椿姫様のお母様もとても過保護な方で、それこそ籠の中の鳥のように椿姫様を囲ってましたから!
学校でも、ずーっと誰かを傍につけて一人での行動を頑なに制限してました。
僕がお側につくようになってからも、一人にさせないようにきつく言い付けられていたし、学校卒業してからは、外にさえ出してもらえなかったんですよ!
まぁ…僕も傍にいたいが為に、何もさせないようにしてるので、偉そうに言えませんが……」
「………」
「で?椿姫は、どこにいるんだよ!?」
「……わかりません」
「は?なんで?」
「会場を出て行ってしまわれたので……」
「なんでそれを早く言わねぇんだよ!」