王子と姫の狂おしい愛~結婚生活編~
「椿姫!?」
「椿姫様!お水です!」
「………」
凄い勢いで水を飲みほす、椿姫。

「舌が痛い…」
少し舌を出して、手で扇ぐ椿姫。
「……/////」
琥珀達が、その椿姫の姿にドキッとして生唾を飲んだ。
「椿姫…」
「え?」
「見せて?舌」
「え?うん…」
琥珀に舌を出して向き直った。

「少し赤くなってる……」
そう言って、椿姫の舌ごと口唇を食べた琥珀。
「んんっ!
んー!!」
「フフ…消毒!」
「もう////!こんなとこでやめて!!
二階堂達もいるのよ!」
「フフ…二人がいるから、したんだよ?」
「え?」
「いい加減、椿姫が誰のモノかはっきりさせないとな!」
「え?よくわかんない…!」

「ありがとうございました!」
「ごちそうさまでした。美味しかったです!」
ニコッと微笑んで言うと、店長が顔を少し赤くして言った。
「こんな綺麗なお客様に来ていただけて、光栄です。
また来てください!」

「椿姫!行くよ!」
琥珀にグッと腰を引かれた、椿姫だった。

「美味しかったね!」
「まぁな」
「はい、とっても」
「お前等!最初で最後だからな!俺達と同じ食卓につくなんて……!」
「はい、わかってます」
「いいじゃない?たまには…!」

「椿姫!!!」
「え……な、何?」
「調子に乗るなよ!」
「どうしてそんな…怒るの?」
「椿姫は湯王家の人間なんだよ…!?
普通なんて、許されないんだからな!
一般の人間と同じことなんてできないの!
今日は、例外中の例外なの!!
もう二度と許可しないから!!」

「………」
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