王子と姫の狂おしい愛~結婚生活編~
高級の料亭に黒い雰囲気を包んだ琥珀が、上座に座椅子にもたれかかり座っている。
煙草の吸殻が、どんどん増えていく。
「井高~まだぁ~」
琥珀が部屋の中から、催促している。
部屋の外にひかえている井高は“はぁー”とため息をついた。
「失礼します。少しくらい待ってはどうですか?」
部屋の中に入り、襖の前に正座した井高。
「は?俺は犬じゃねぇの…!!」
「ですから、仕事なんですよ!それくらいのこと、受け入れて下さい!」
そこに琥珀のスマホが鳴る。
「あ!椿姫だ!!
もしもし~」
パッと表情が華やかになる、琥珀。
『琥珀?なんか今日の会食、遅くなるって聞いたから、今のうちに声聞きたいなって!』
「え?遅くなんないよ!ちゃんと20時には帰るよ!
だからちゃんと、起きて待っててね~!」
『そうなの?じゃあ…今会食中?
ごめんね!すぐ切るから!』
「あー待って!まだ声、聞いてたい!」
『え?でも…会食中なんでしょ?ダメだよ!』
「違うよ!奴等、まだ来ないから暇してんの!!
椿姫、相手して?」
『うん、私は構わないけど…』
「あーあ、声聞いたら、会いたくなる!
早く会いたい!抱き締めたい!キスしたいぃ~!!」
『もう!ワガママ言わないの!!琥珀が帰ってくるの待ってるから、ギュってしよ?』
「うん!」
そこへ━━━━バタバタ……と足音がし、相手方の社員達が入ってきた。
「副社長!遅くなって、申し訳ありません!」
「オセーよ!!もう…19時だ!大変だな、30分くらいしか時間ねぇな…」
「で、では…取り急ぎ、資料に目を通して下さい!」
煙草の吸殻が、どんどん増えていく。
「井高~まだぁ~」
琥珀が部屋の中から、催促している。
部屋の外にひかえている井高は“はぁー”とため息をついた。
「失礼します。少しくらい待ってはどうですか?」
部屋の中に入り、襖の前に正座した井高。
「は?俺は犬じゃねぇの…!!」
「ですから、仕事なんですよ!それくらいのこと、受け入れて下さい!」
そこに琥珀のスマホが鳴る。
「あ!椿姫だ!!
もしもし~」
パッと表情が華やかになる、琥珀。
『琥珀?なんか今日の会食、遅くなるって聞いたから、今のうちに声聞きたいなって!』
「え?遅くなんないよ!ちゃんと20時には帰るよ!
だからちゃんと、起きて待っててね~!」
『そうなの?じゃあ…今会食中?
ごめんね!すぐ切るから!』
「あー待って!まだ声、聞いてたい!」
『え?でも…会食中なんでしょ?ダメだよ!』
「違うよ!奴等、まだ来ないから暇してんの!!
椿姫、相手して?」
『うん、私は構わないけど…』
「あーあ、声聞いたら、会いたくなる!
早く会いたい!抱き締めたい!キスしたいぃ~!!」
『もう!ワガママ言わないの!!琥珀が帰ってくるの待ってるから、ギュってしよ?』
「うん!」
そこへ━━━━バタバタ……と足音がし、相手方の社員達が入ってきた。
「副社長!遅くなって、申し訳ありません!」
「オセーよ!!もう…19時だ!大変だな、30分くらいしか時間ねぇな…」
「で、では…取り急ぎ、資料に目を通して下さい!」