王子と姫の狂おしい愛~結婚生活編~
「ただいま~椿姫~」
「おかえりなさいませ!琥珀様」
「椿姫は?」
「うたた寝をされてます」
川下に言われ、リビングに向かうと椿姫がソファにもたれかかり眠っていた。
二階堂がそそくさとテーブルの上のカップを、トレイに乗せていた。
「誰か来たの?」
「いえ……」
「もしかして、川下と二階堂の?」
「椿姫様がどうしてもとおっしゃっるので……」
「お前等さ、身分を━━━━━」
「琥珀様!」
「あ?」
「琥珀様のおっしゃってることは、正しいです。
しかし僕は、椿姫様のお気持ちも大切にしたいと考えてます!
もちろん、全てを受け入れるつもりはありません。
ですが━━━━━━」
「わかった。もう…いいよ」
そう言うと、椿姫を抱き上げた琥珀。
「今から二人にして!」
と言い、リビングを出ていった琥珀だった。
寝室に着き、ベットに寝かせる。
ベット脇に腰かけた琥珀は、椿姫の口唇をなぞった。
その柔らかい感触に、身体が昂っていくのを感じていた。
「椿姫……使用人なんかと仲良くしないで?
俺達は“特別”なんだから!
仲良くなんかしたら、取られるじゃん!
椿姫が俺を捨てないとは限らないだろ?
椿姫は、俺だけのモノだろ?」
琥珀はとにかく不安でしかたがなかった。
最近、二階堂と井高の椿姫への気持ちが膨らんでいるのが手に取るようにわかる。
だからこそ、自分よりも大人で紳士な二人に嫉妬しているのだ。
いつか、取られるのではないかと………
「おかえりなさいませ!琥珀様」
「椿姫は?」
「うたた寝をされてます」
川下に言われ、リビングに向かうと椿姫がソファにもたれかかり眠っていた。
二階堂がそそくさとテーブルの上のカップを、トレイに乗せていた。
「誰か来たの?」
「いえ……」
「もしかして、川下と二階堂の?」
「椿姫様がどうしてもとおっしゃっるので……」
「お前等さ、身分を━━━━━」
「琥珀様!」
「あ?」
「琥珀様のおっしゃってることは、正しいです。
しかし僕は、椿姫様のお気持ちも大切にしたいと考えてます!
もちろん、全てを受け入れるつもりはありません。
ですが━━━━━━」
「わかった。もう…いいよ」
そう言うと、椿姫を抱き上げた琥珀。
「今から二人にして!」
と言い、リビングを出ていった琥珀だった。
寝室に着き、ベットに寝かせる。
ベット脇に腰かけた琥珀は、椿姫の口唇をなぞった。
その柔らかい感触に、身体が昂っていくのを感じていた。
「椿姫……使用人なんかと仲良くしないで?
俺達は“特別”なんだから!
仲良くなんかしたら、取られるじゃん!
椿姫が俺を捨てないとは限らないだろ?
椿姫は、俺だけのモノだろ?」
琥珀はとにかく不安でしかたがなかった。
最近、二階堂と井高の椿姫への気持ちが膨らんでいるのが手に取るようにわかる。
だからこそ、自分よりも大人で紳士な二人に嫉妬しているのだ。
いつか、取られるのではないかと………