王子と姫の狂おしい愛~結婚生活編~
王子の秘密
【椿姫の不安】
琥珀には、椿姫に内緒にしていることがある。
ある日の休日。
ソファで読書をしている椿姫を、ひたすら見つめ時折キスをしながらちょっかいをかけていた琥珀。
その琥珀のスマホが震えた。
「んー、琥珀…くすぐったいよ……やめて…!
それに、スマホ震えてるわよ!」
「無視する~」
尚もキス責めを続ける、琥珀。
「ダメよ!大切な用かもしれないでしょ?
はい!」
琥珀のスマホを取り渡した。
「わかったよ…
誰?」
『琥珀?俺、俺!』
「は?今時、オレオレ詐欺?古っ!?」
『は?チゲーよ!恵也!』
「あー恵也!どうした?」
『同窓会しよってなったから、琥珀にも声かけ~!
それにお前の結婚祝いもしたいしな!
王子にみんな会いたがってるぜ!
あと、姫様も連れてきてよ!』
「は?嫌だよ…!俺は顔出してやるけど、椿姫はダメ!」
『えーー!いいじゃん!
今や、この国の“姫”って言われてんだからさ!会わせてよ~!』
「なんだ、それ!」
『知らねぇの?
お前と姫様は、この国の王子と姫だって言われてるんだぞ!世界的に有名な美容家の孫で湯王 琢巳の息子と、モデル・Sakiの娘だからな!しかも二人共、チョー美形だし!
お前等の結婚式のことも、雑誌に載ってんだぜ!』
「マジかよ!?親父だな!勝手に椿姫を、晒しやがって!!」
『ヤバいくらいに美人だもんなぁ。
あんな女いるんだな!』
「……………
お前さ……」
『え……?琥…珀?』
「これ以上、椿姫のこと考えるな…」
『琥珀って…電話の相手を声だけで殺せるよな……
怖っ…!!
と、とにかく!詳しいことは、後からメールするから!』
「琥珀?」
椿姫が琥珀の服をキュッと握り見上げていた。
ある日の休日。
ソファで読書をしている椿姫を、ひたすら見つめ時折キスをしながらちょっかいをかけていた琥珀。
その琥珀のスマホが震えた。
「んー、琥珀…くすぐったいよ……やめて…!
それに、スマホ震えてるわよ!」
「無視する~」
尚もキス責めを続ける、琥珀。
「ダメよ!大切な用かもしれないでしょ?
はい!」
琥珀のスマホを取り渡した。
「わかったよ…
誰?」
『琥珀?俺、俺!』
「は?今時、オレオレ詐欺?古っ!?」
『は?チゲーよ!恵也!』
「あー恵也!どうした?」
『同窓会しよってなったから、琥珀にも声かけ~!
それにお前の結婚祝いもしたいしな!
王子にみんな会いたがってるぜ!
あと、姫様も連れてきてよ!』
「は?嫌だよ…!俺は顔出してやるけど、椿姫はダメ!」
『えーー!いいじゃん!
今や、この国の“姫”って言われてんだからさ!会わせてよ~!』
「なんだ、それ!」
『知らねぇの?
お前と姫様は、この国の王子と姫だって言われてるんだぞ!世界的に有名な美容家の孫で湯王 琢巳の息子と、モデル・Sakiの娘だからな!しかも二人共、チョー美形だし!
お前等の結婚式のことも、雑誌に載ってんだぜ!』
「マジかよ!?親父だな!勝手に椿姫を、晒しやがって!!」
『ヤバいくらいに美人だもんなぁ。
あんな女いるんだな!』
「……………
お前さ……」
『え……?琥…珀?』
「これ以上、椿姫のこと考えるな…」
『琥珀って…電話の相手を声だけで殺せるよな……
怖っ…!!
と、とにかく!詳しいことは、後からメールするから!』
「琥珀?」
椿姫が琥珀の服をキュッと握り見上げていた。