王子と姫の狂おしい愛~結婚生活編~
【秘密がバレる時】
「琥珀達は帰って。小夜が来てくれるから、いいでしょ?」
「琥珀様、ここは退きましょう」
二階堂が琥珀に囁く。
「は?なんで!?
椿姫、俺と帰ろ?」
「琥珀、とりあえず行くぞ!」
寛二も琥珀の肩を掴む。
「はぁぁ?お前等は、椿姫を一人にできるのかよ!?」
「一人になんかしない。今は、離れたとこから見守るしかない。これ以上…興奮させたら“また”椿姫が傷つく!」
琥珀に耳打ちする、寛二。
あの椿姫が飛び降りた時の事を思い出す。
「…………わかった」
三人は車に乗り込んだ。
少し走らせ、脇道に止め椿姫の様子を伺った。
椿姫はスマホを握りしめて、小夜が来るのを待っていた。その姿は、小柄な椿姫が更に小さく見えた。
「友達とやらは、いつ来んだよ!?
椿姫がどっか連れてかれるだろ!?」
「落ち着け、琥珀!ここからなら、いつでも駆けつけられる」
「大丈夫です。いざとなれば、このまま突っ込みますから」
「二階堂、怖っ!」
「こんな奴なんだよな…二階堂って!」
「僕の命より大切な方なので……椿姫様の為なら何でもいたします」
「それ…俺の台詞なんだけど……?」
「取られたな(笑)」
「うるせーよ、寛二。元はと言えばお前が椿姫を連れて来るからだろ?」
「はいはい、ごめんね~」
「椿姫!ごめんね、遅くなって。大丈夫だった?ナンパとかされなかった?」
「うん…小夜、ごめんね…急に呼び出すようなことして……ごめんね……」
椿姫はまた泣き出し、小夜の服を少し握った。
「琥珀様、ここは退きましょう」
二階堂が琥珀に囁く。
「は?なんで!?
椿姫、俺と帰ろ?」
「琥珀、とりあえず行くぞ!」
寛二も琥珀の肩を掴む。
「はぁぁ?お前等は、椿姫を一人にできるのかよ!?」
「一人になんかしない。今は、離れたとこから見守るしかない。これ以上…興奮させたら“また”椿姫が傷つく!」
琥珀に耳打ちする、寛二。
あの椿姫が飛び降りた時の事を思い出す。
「…………わかった」
三人は車に乗り込んだ。
少し走らせ、脇道に止め椿姫の様子を伺った。
椿姫はスマホを握りしめて、小夜が来るのを待っていた。その姿は、小柄な椿姫が更に小さく見えた。
「友達とやらは、いつ来んだよ!?
椿姫がどっか連れてかれるだろ!?」
「落ち着け、琥珀!ここからなら、いつでも駆けつけられる」
「大丈夫です。いざとなれば、このまま突っ込みますから」
「二階堂、怖っ!」
「こんな奴なんだよな…二階堂って!」
「僕の命より大切な方なので……椿姫様の為なら何でもいたします」
「それ…俺の台詞なんだけど……?」
「取られたな(笑)」
「うるせーよ、寛二。元はと言えばお前が椿姫を連れて来るからだろ?」
「はいはい、ごめんね~」
「椿姫!ごめんね、遅くなって。大丈夫だった?ナンパとかされなかった?」
「うん…小夜、ごめんね…急に呼び出すようなことして……ごめんね……」
椿姫はまた泣き出し、小夜の服を少し握った。