王子と姫の狂おしい愛~結婚生活編~
姫の同窓会
「琥珀様、寛二様、こちらを……」
井高が二人にハンカチを渡す。
そして二階堂がテーブルを吹いた。
「椿姫様は、汚れてないですか?」
「うん、大丈夫よ!ありがとう!」
二階堂が椿姫の足元に跪いて、服を確認する。
「てか、椿姫!
知ってたのかよ…!?」
「え?だって、お父様とお母様が家を出る前に教えてくれたから。知らないと思ってたの?」
「じゃあ、今日のあれはなんだったんだ……!!!」
「だよな…」
琥珀と寛二が肩を落とす。
「二階堂だって初めて会った時、大怪我してたでしょ?確か……喧嘩した後だったとか、お父様が言ってた」
「え?椿姫様、あの時のこと覚えてるんですか?」
「当たり前でしょ?」
「僕はてっきり、知らないと思ってました。
全然、見た目が違うし……」
二階堂は信じられないという風に、椿姫を見つめていた。
「なんだよ!?あの時って!」
琥珀が食いつくように椿姫に聞く。
「僕が19の時、あるヤクザの組に誘われてて断ってたら、ある日襲撃されたんです。
なんとか一人で対処したんですが、大怪我をおってしまって………それを助けてくれたのが、藤堂様ご家族だったんです。
当時僕はいつも威圧感を出して生きていたので、近づいてくる人間は誰もいなかったんです。
でも椿姫様は、そんな俺に優しく看病してくれたんです。
だからですよ。貴女様につかえたいと思ったのは。
それから丸一年必死に執事の勉強して、旦那様にお願いして藤堂家の執事としてつかえることになったんです。
だから僕は、椿姫様に一生つかえたいと考えてます」
「二階堂…ありがとう!」
井高が二人にハンカチを渡す。
そして二階堂がテーブルを吹いた。
「椿姫様は、汚れてないですか?」
「うん、大丈夫よ!ありがとう!」
二階堂が椿姫の足元に跪いて、服を確認する。
「てか、椿姫!
知ってたのかよ…!?」
「え?だって、お父様とお母様が家を出る前に教えてくれたから。知らないと思ってたの?」
「じゃあ、今日のあれはなんだったんだ……!!!」
「だよな…」
琥珀と寛二が肩を落とす。
「二階堂だって初めて会った時、大怪我してたでしょ?確か……喧嘩した後だったとか、お父様が言ってた」
「え?椿姫様、あの時のこと覚えてるんですか?」
「当たり前でしょ?」
「僕はてっきり、知らないと思ってました。
全然、見た目が違うし……」
二階堂は信じられないという風に、椿姫を見つめていた。
「なんだよ!?あの時って!」
琥珀が食いつくように椿姫に聞く。
「僕が19の時、あるヤクザの組に誘われてて断ってたら、ある日襲撃されたんです。
なんとか一人で対処したんですが、大怪我をおってしまって………それを助けてくれたのが、藤堂様ご家族だったんです。
当時僕はいつも威圧感を出して生きていたので、近づいてくる人間は誰もいなかったんです。
でも椿姫様は、そんな俺に優しく看病してくれたんです。
だからですよ。貴女様につかえたいと思ったのは。
それから丸一年必死に執事の勉強して、旦那様にお願いして藤堂家の執事としてつかえることになったんです。
だから僕は、椿姫様に一生つかえたいと考えてます」
「二階堂…ありがとう!」