王子と姫の狂おしい愛~結婚生活編~
結局、出席で出した椿姫。
そして同窓会当日になった。

「椿姫~キスしよ?」
「えーまた?さっきから何度もしてるよ?」
「何度もするの!」
「ンンン……も…やだ…」
朝起きてから、ずっと琥珀にキス責めを受けている椿姫。
琥珀は片時も離れず、ずっとくっついている。

「椿姫~行かないで?」
べったりくっつき、後ろから抱き締めている。
「やだ。琥珀だって、もうお仕事行かなきゃでしょ?」
「仕事行かねぇから、椿姫も同窓会なんか行くなよ!」
「琥珀!!」
「なんだよ!?」
「琥珀だって、同窓会行ったでしょ?だったらいいでしょ?」
「俺は男しかいなかったし…!」
「でも私だって、久しぶりにみんなに会いたい…!」

「琥珀様、いい加減にしてください!」
「あ?」
「椿姫様は琥珀様の所有物ではありません。
それに僕が絶対……男を近づけさせないので、ご安心下さい!」
「お前……
まぁいいか、ある意味安心だな……!!
椿姫、これだけは約束して?
二階堂から絶対離れないって!」
「わかった!」

行きの車内。
「二階堂」
「はい」
「会場にまで来るの?」
「はい」
「はいって…ほんとに?送り迎えだけで十分よ!」
「それは受け入れられません。
どんな奴が椿姫様に触れるかわかりませんから!」
「二階堂…
小夜達もいるし、大丈夫よ!」
「でもダメです!椿姫様には申し訳ありませんが、今日は離れるつもりありません!」
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