婚約破棄されたので薬師になったら、公爵様の溺愛が待っていました
「しかし治癒魔法で魔物が消滅したと聞いて気づきました。アレクシア様には、恐らく通常の光魔法使いの数倍、魔物を退ける力がある、言うなれば〝天敵〟なのでしょう。魔物の活動が活発になったのは天敵の存在に気づき、排除しようとしているからなのかもしれません」
「まさか……いや、だからあのとき、突然襲われたのか? しかも空間魔法を使うほどの高位の魔物だった」
メイナードが言うのは、素材の採取に行ったときのことだろう。なにもない空間が歪み、突然魔物が現れ真っ直ぐにアレクシアを攻撃してきた。
「ええ、恐らく」
「そんなに危険だと知りながらなぜ止めなかった? 彼女が傷ついていたかもしれないんだぞ!」
メイナードが怒りを滲ませ声を荒げる。
「メイナード様がついていれば問題ないと思いました。なにがあっても必ず守るだろうと。実際アレクシア様は傷ひとつ負っていないじゃありませんか」
「それは結果論だ!」
メイナードは怒りを吐き出すように息を吐いた。
「彼女になにかあったら俺はお前を許せなかった」
ルーサーは微笑んだ。
「メイナード様にとってアレクシア様が大切な存在になったことには気づいてました。嬉しく思っていたくらいです。でも俺にとってはメイナード様が一番大事なんです。あなたの悩みを消し去れるのならなんだってやりますよ」
「まさか……いや、だからあのとき、突然襲われたのか? しかも空間魔法を使うほどの高位の魔物だった」
メイナードが言うのは、素材の採取に行ったときのことだろう。なにもない空間が歪み、突然魔物が現れ真っ直ぐにアレクシアを攻撃してきた。
「ええ、恐らく」
「そんなに危険だと知りながらなぜ止めなかった? 彼女が傷ついていたかもしれないんだぞ!」
メイナードが怒りを滲ませ声を荒げる。
「メイナード様がついていれば問題ないと思いました。なにがあっても必ず守るだろうと。実際アレクシア様は傷ひとつ負っていないじゃありませんか」
「それは結果論だ!」
メイナードは怒りを吐き出すように息を吐いた。
「彼女になにかあったら俺はお前を許せなかった」
ルーサーは微笑んだ。
「メイナード様にとってアレクシア様が大切な存在になったことには気づいてました。嬉しく思っていたくらいです。でも俺にとってはメイナード様が一番大事なんです。あなたの悩みを消し去れるのならなんだってやりますよ」