婚約破棄されたので薬師になったら、公爵様の溺愛が待っていました
ルーサーは前置きをしてから言う。
「アレクシア様の治癒魔法に、文様、つまり呪いを消す力があると考えられます」
「わ、私に解呪の力が?」
「この場合に関しては。先日メイナード様に治癒魔法をかけたら苦しんだと言ってましたよね。メイナード様、正直に答えてください、かなりの痛みがあったんじゃないですか?」
メイナードはアレクシアを気遣うように視線を寄越しながらも、「ああ」と頷いた。
「そこから考えられるのは、メイナード様の肌を覆う文様は魔物と同じ性質があるということです。だからアレクシア様の治癒魔法で消滅させられそうになって反発し、強いダメージを受けた」
「魔物と同じ……」
それは思いもしない発想だった。信じがたい。だけど辻褄は合う。
「直接治癒を行うと反発でメイナード様がダメージを受けてしまいますが、薬にわずかに混ぜた魔力なら大丈夫だったようですね。効果も少ないですが」
「傷を治すのと同時に、この痣を消したと言うことか」
「その可能性が高いです」
メイナードの言葉に、ルーサーは頷いた。
アレクシアは思わずふたりの会話に割り込んだ。
「でしたら薬をもっと広範囲に塗れば? 薬自体も効果の高いものを作ります」
マナカに協力してもらえば、なんとかなりそうだ。
「アレクシア様の治癒魔法に、文様、つまり呪いを消す力があると考えられます」
「わ、私に解呪の力が?」
「この場合に関しては。先日メイナード様に治癒魔法をかけたら苦しんだと言ってましたよね。メイナード様、正直に答えてください、かなりの痛みがあったんじゃないですか?」
メイナードはアレクシアを気遣うように視線を寄越しながらも、「ああ」と頷いた。
「そこから考えられるのは、メイナード様の肌を覆う文様は魔物と同じ性質があるということです。だからアレクシア様の治癒魔法で消滅させられそうになって反発し、強いダメージを受けた」
「魔物と同じ……」
それは思いもしない発想だった。信じがたい。だけど辻褄は合う。
「直接治癒を行うと反発でメイナード様がダメージを受けてしまいますが、薬にわずかに混ぜた魔力なら大丈夫だったようですね。効果も少ないですが」
「傷を治すのと同時に、この痣を消したと言うことか」
「その可能性が高いです」
メイナードの言葉に、ルーサーは頷いた。
アレクシアは思わずふたりの会話に割り込んだ。
「でしたら薬をもっと広範囲に塗れば? 薬自体も効果の高いものを作ります」
マナカに協力してもらえば、なんとかなりそうだ。