婚約破棄されたので薬師になったら、公爵様の溺愛が待っていました
考えると気分が沈む。
「アレクシア様、大丈夫ですか?」
ディナが心配そうに聞いてくる。
「ええ。王太子殿下の様子がおかしいとルイが知らせてくれたの。よく分からないから明日、メイナード様に相談してみるわ」
「そうですか……」
ディナはなにか言いたそうにしながらも、黙ってアレクシアのベッドを整えてから部屋を出ていった。
(ディナには心配ばかりかけているわ)
それに、華やかだった王都からブラックウェル領に来て、毎日の仕事と言えばアレクシアの身の回りの世話と薬作りの手伝い。
彼女が得意な髪を結ったり、ドレスと装飾品のコーディネートなどの仕事の機会は今のところない。
アレクシアにとって満足なここでの暮らしも、ディナにとってもはつらいものだろう。
(一度今後についてしっかり話そう)
もしディナが王都に帰りたいと言ったら、そのときは快く送ってあげなくては。
寂しいけれど、彼女の希望通りにしてあげたい。
ルイからの手紙の内容、ディナの今後。そして、メイナードとのこと。あれこれ考えながら、アレクシアは眠りについた。
翌朝。身支度をしていると、メイド長がやって来た。
「奥方様。公爵閣下ができれば朝食を一緒にとのことですが、いかがいたしましょうか?」
「もちろん行きます。そう伝えて」
アレクシアは驚きながらもすぐに返事をした。
メイナードは仕事の都合で、朝食の時間がまちまちだ。
「アレクシア様、大丈夫ですか?」
ディナが心配そうに聞いてくる。
「ええ。王太子殿下の様子がおかしいとルイが知らせてくれたの。よく分からないから明日、メイナード様に相談してみるわ」
「そうですか……」
ディナはなにか言いたそうにしながらも、黙ってアレクシアのベッドを整えてから部屋を出ていった。
(ディナには心配ばかりかけているわ)
それに、華やかだった王都からブラックウェル領に来て、毎日の仕事と言えばアレクシアの身の回りの世話と薬作りの手伝い。
彼女が得意な髪を結ったり、ドレスと装飾品のコーディネートなどの仕事の機会は今のところない。
アレクシアにとって満足なここでの暮らしも、ディナにとってもはつらいものだろう。
(一度今後についてしっかり話そう)
もしディナが王都に帰りたいと言ったら、そのときは快く送ってあげなくては。
寂しいけれど、彼女の希望通りにしてあげたい。
ルイからの手紙の内容、ディナの今後。そして、メイナードとのこと。あれこれ考えながら、アレクシアは眠りについた。
翌朝。身支度をしていると、メイド長がやって来た。
「奥方様。公爵閣下ができれば朝食を一緒にとのことですが、いかがいたしましょうか?」
「もちろん行きます。そう伝えて」
アレクシアは驚きながらもすぐに返事をした。
メイナードは仕事の都合で、朝食の時間がまちまちだ。