婚約破棄されたので薬師になったら、公爵様の溺愛が待っていました
「そうだと思います。母の実家であるリリー子爵家も関わっているため、私にも関係するかもしれないと言っていました」
「俺が手に入れた情報もだいたい同じだが、イライアスがアークライト侯爵を呼び出す前に、何人かの医師や薬師が王宮を出入りしていたらしい」
「それは……」
アレクシアは瞬きをした。メイナードはそうだとでも言うように頷く。
「王宮でなにかが起きている」
「……いったいなにが」
アレクシアが王都にいた頃のイライアスは、病気とは無縁だった。
(王太子殿下が病気の可能性は少なそう。では国王陛下が?)
以前から体調を崩されていたし、悪化したのだろうか。
イライアスはその対応で通常の公務にまで手が回らないのかもしれない。
それにしても結婚してすぐに問題が起こるだなんて、オーレリアは酷く落ち込んでいるだろう。そんな中健気に公務に勤しんでいるのは立派だ。
(やっぱりオーレリア様が王太子妃になったのは正しかったわ)
イライアスの言動は同意しかねることばかりだったが、結婚相手を選ぶ目だけはたしかだったようだ。
「王家の動きについては部下に引き続き探らせている。ただイライアスがアークライト侯爵とリリー子爵家に接触しているのが気になる。アレクシアに対してなにか言ってくるかもしれない」
「そうですね」
「もし直接知らせがあったら必ず俺に知らせてほしい」
「俺が手に入れた情報もだいたい同じだが、イライアスがアークライト侯爵を呼び出す前に、何人かの医師や薬師が王宮を出入りしていたらしい」
「それは……」
アレクシアは瞬きをした。メイナードはそうだとでも言うように頷く。
「王宮でなにかが起きている」
「……いったいなにが」
アレクシアが王都にいた頃のイライアスは、病気とは無縁だった。
(王太子殿下が病気の可能性は少なそう。では国王陛下が?)
以前から体調を崩されていたし、悪化したのだろうか。
イライアスはその対応で通常の公務にまで手が回らないのかもしれない。
それにしても結婚してすぐに問題が起こるだなんて、オーレリアは酷く落ち込んでいるだろう。そんな中健気に公務に勤しんでいるのは立派だ。
(やっぱりオーレリア様が王太子妃になったのは正しかったわ)
イライアスの言動は同意しかねることばかりだったが、結婚相手を選ぶ目だけはたしかだったようだ。
「王家の動きについては部下に引き続き探らせている。ただイライアスがアークライト侯爵とリリー子爵家に接触しているのが気になる。アレクシアに対してなにか言ってくるかもしれない」
「そうですね」
「もし直接知らせがあったら必ず俺に知らせてほしい」