居場所の無い人達へ
「空いてるとこ、好きにつかって構わないよ。琴梨から聞いただろう?」
少女は頷いて



「あ、僕は好きに呼んでいいよ
渡した名刺に書いてなかったかな?」

少女は何も言わないが、暫くして

「わたしは、すきに、よんで、くだ、さい」
途切れ途切れにのべた

少女の姿はざんばらにきられた髪に体型は痩せこけていた


「んー、それじゃあ……カエデ!良いかいな?」

「それでいい」
カエデとなった少女は肯定。


「よろしくね、カエデ」

「ん……」

それからカエデはほとんどこの場所に居座ることにしましたとさ。
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