居場所の無い人達へ
少年は胸が、高鳴った。


気がした。


「あ、これかいてくれるか?個人情報はきちんと保護するぞ。書きたくない部分は、書かんでいいぞ~」

蒼葉は、少年に書類を1枚渡す。

言われた通りにして、彼女に返す。


「ん、そーか……」

それに目を通して、立ち入り禁止以外は好きにしろと、述べ去られて、一人取り残された。


少年は、外をぐるりと歩いて、校内へ。
客人用のスリッパにはきかえて、外履きは綺麗に並べる。


「あ、こんにちはー♪」

女性の声が、下の方から聞こえて。
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