政略結婚ですが、身ごもったら極上御曹司に蕩けるほど愛されました
真っ赤に染まる柚子の耳を甘噛みしながら翔吾が囁く。そして再びパジャマに手がかけられる。
柚子はもうそれを止めることはできなかった。
頬に、額に、唇に、そして首筋には吸い付くように、彼の唇が柚子を辿る。柚子の形を確認する。
「あ、ああ……ん、ん」
容赦なく繰り返される甘い攻撃に、柚子はなすすべもなく、目を閉じてただ熱い息を漏らすのみである。
荒い息と、漏れ出る声と、衣ずれの音が、夫婦の寝室を甘美な空気で満たしてゆく——。
「綺麗だ」
「っ……!」
潤んだ瞳で柚子は荒い息を吐く。
肌触りのいい薄いグリーンの布は、柚子の脚にからまって、もはやその用を成していない。
ほとんど生まれたままの姿で、両脇についた彼の腕の檻に、柚子は閉じ込められていた。
「柚子、綺麗だよ……」
あやしい色を帯びた、彼の視線とその声音に、柚子は身をよじらせる。
そんなことありえないと思うのに、まるで真実のように感じてしまう。
柚子の中のまともな部分は消え去って、彼の言葉だけを信じたくなる。
「柚子……」
翔吾の指が、そっと柚子の肌に触れる。
「んっ……!」
柚子は身体をしらなせた。
「愛してるよ、柚子。どうか俺に、柚子を、柚子の身体を愛させてくれ」
愛おしい人のその甘美なお願いに、柚子は身体を震わせて吐息だけで応えた。
柚子はもうそれを止めることはできなかった。
頬に、額に、唇に、そして首筋には吸い付くように、彼の唇が柚子を辿る。柚子の形を確認する。
「あ、ああ……ん、ん」
容赦なく繰り返される甘い攻撃に、柚子はなすすべもなく、目を閉じてただ熱い息を漏らすのみである。
荒い息と、漏れ出る声と、衣ずれの音が、夫婦の寝室を甘美な空気で満たしてゆく——。
「綺麗だ」
「っ……!」
潤んだ瞳で柚子は荒い息を吐く。
肌触りのいい薄いグリーンの布は、柚子の脚にからまって、もはやその用を成していない。
ほとんど生まれたままの姿で、両脇についた彼の腕の檻に、柚子は閉じ込められていた。
「柚子、綺麗だよ……」
あやしい色を帯びた、彼の視線とその声音に、柚子は身をよじらせる。
そんなことありえないと思うのに、まるで真実のように感じてしまう。
柚子の中のまともな部分は消え去って、彼の言葉だけを信じたくなる。
「柚子……」
翔吾の指が、そっと柚子の肌に触れる。
「んっ……!」
柚子は身体をしらなせた。
「愛してるよ、柚子。どうか俺に、柚子を、柚子の身体を愛させてくれ」
愛おしい人のその甘美なお願いに、柚子は身体を震わせて吐息だけで応えた。