下弦の月
昼休み、社食の奥の席で。
柊輔さんとの事を打ち明けた。
「部長、かっこいい。さっきだって…月香さんに安心させるような声で言ってくれちゃって。あんな部長の優しい声、初めて聞きましたよ。」
「そうだね…でも、本当に大丈夫なのかな?」
柊輔さんには言えない不安を漏らすと。
「私も心配ですよ、他社とも契約してる所は殆どが大手だし。なかなか手強いと思います。」
「だよね…」
「でも…月香さんが部長を支えて下さい。それが何より、部長の支えになるだろうし…」
「もう…なんか栞ちゃんの方が年上みたいだし。」
「そうですか。私は、今まで月香さんに助けて貰いましたよ。月香さんが、私の教育係じゃなかたら辞めてたと思います。だから、私はいつも頑張り過ぎな月香さんが少しでも気を休める場所を作って欲しいんです。私は、月香さんの味方です。」
真っ直ぐに瞳を見て言ってくれた栞ちゃん。
私は、素敵な後輩に恵まれたのかもしれない。
「ありがとう。」
笑って返してくれたけれど、真剣な顔になって。
「そういえば、部長と月香さんが話してる時に大島さんが凄い目付きで見てましたよ。気をつけて下さいよ?」
「やっぱり…デスクに戻ったら睨まれた…気を付けるね。」
その日の夜、
帰ってから彩芽にも、電話で全てを伝えると。
自分の事のように喜んでくれた。
『今度、淳平の店に一緒においでよ。淳平も喜ぶよ。』
って言ってくれたから、一緒に行くと約束した。
柊輔さんとの事を打ち明けた。
「部長、かっこいい。さっきだって…月香さんに安心させるような声で言ってくれちゃって。あんな部長の優しい声、初めて聞きましたよ。」
「そうだね…でも、本当に大丈夫なのかな?」
柊輔さんには言えない不安を漏らすと。
「私も心配ですよ、他社とも契約してる所は殆どが大手だし。なかなか手強いと思います。」
「だよね…」
「でも…月香さんが部長を支えて下さい。それが何より、部長の支えになるだろうし…」
「もう…なんか栞ちゃんの方が年上みたいだし。」
「そうですか。私は、今まで月香さんに助けて貰いましたよ。月香さんが、私の教育係じゃなかたら辞めてたと思います。だから、私はいつも頑張り過ぎな月香さんが少しでも気を休める場所を作って欲しいんです。私は、月香さんの味方です。」
真っ直ぐに瞳を見て言ってくれた栞ちゃん。
私は、素敵な後輩に恵まれたのかもしれない。
「ありがとう。」
笑って返してくれたけれど、真剣な顔になって。
「そういえば、部長と月香さんが話してる時に大島さんが凄い目付きで見てましたよ。気をつけて下さいよ?」
「やっぱり…デスクに戻ったら睨まれた…気を付けるね。」
その日の夜、
帰ってから彩芽にも、電話で全てを伝えると。
自分の事のように喜んでくれた。
『今度、淳平の店に一緒においでよ。淳平も喜ぶよ。』
って言ってくれたから、一緒に行くと約束した。