下弦の月
週末に、かなり遅れて開催された新人2人の歓迎会。
相変わらずな2人を指導する私も健ちゃんの疲労は、
既にピークを越えていた。
火曜日と水曜日に健ちゃんと栞ちゃんは有給を取っていて、
後少し乗り越えれば有給が待っている。
2人で励まし合っていた。
歓迎会が行われている居酒屋の個室。
私と健ちゃんを見て、堪忍袋の緒は既に切れていたらしい篠田先輩が。
この機を逃すまいと、説教を始めたため。
自然と、お開きとなり営業部の面々は次から次へと帰ってしまい…
個室には、新人2人を説教中の篠田先輩。
健ちゃんと栞ちゃん。
柊輔さんと私だけが残された。
居酒屋の個室の二部屋分、仕切りを取ってもらい貸し切っていた広い場所に。
今は、7人だけが残された状況。
新人2人は、篠田先輩の前で正座して固まっている。
「だいたい、仕事を嘗めてんのよ。渡辺くんと月香が甘い顔してるからって仕事に対する真剣さが見えない。挙げ句に、与えられた仕事を発哺り出して定時になったら、さっさと帰るし。2人はね…あんた達に掛かりっきりで自分の仕事も出来ないのよ。定時にあんた達が帰ってから残業までしてるの。」
「俺は…営業部なんて嫌だった。毎日毎日、頭下げて愛想笑いして…何が楽しいかわからない。」
「そうよ、水上さんに同行すれば…お尻を触られたりするし、私は経理部がよかった。」
2人の言葉に呆れて、何も言えない私を他所に。
相変わらずな2人を指導する私も健ちゃんの疲労は、
既にピークを越えていた。
火曜日と水曜日に健ちゃんと栞ちゃんは有給を取っていて、
後少し乗り越えれば有給が待っている。
2人で励まし合っていた。
歓迎会が行われている居酒屋の個室。
私と健ちゃんを見て、堪忍袋の緒は既に切れていたらしい篠田先輩が。
この機を逃すまいと、説教を始めたため。
自然と、お開きとなり営業部の面々は次から次へと帰ってしまい…
個室には、新人2人を説教中の篠田先輩。
健ちゃんと栞ちゃん。
柊輔さんと私だけが残された。
居酒屋の個室の二部屋分、仕切りを取ってもらい貸し切っていた広い場所に。
今は、7人だけが残された状況。
新人2人は、篠田先輩の前で正座して固まっている。
「だいたい、仕事を嘗めてんのよ。渡辺くんと月香が甘い顔してるからって仕事に対する真剣さが見えない。挙げ句に、与えられた仕事を発哺り出して定時になったら、さっさと帰るし。2人はね…あんた達に掛かりっきりで自分の仕事も出来ないのよ。定時にあんた達が帰ってから残業までしてるの。」
「俺は…営業部なんて嫌だった。毎日毎日、頭下げて愛想笑いして…何が楽しいかわからない。」
「そうよ、水上さんに同行すれば…お尻を触られたりするし、私は経理部がよかった。」
2人の言葉に呆れて、何も言えない私を他所に。