恋歌-Renka-
クラスで名簿順に座る。
しかし、やたら教室が騒がしい。
周りを見渡してみると
どうやら3人の男子が
女子に囲まれてちやほや
されているようだ。
煩い。酷く耳障りだな。
「帝くん、かっこいい!」
「俺がかっこいいなんて当たり前の話だよ」
「えー、私は西谷くんが好き!」
「帝、それはさすがに自意識過剰すぎですよ」
「いやいや、やっぱ美盛くんでしょ!」
「わーい、ありがとう!」
煩い。
運の悪いことに残念なクラスに
あたってしまったな。
私は大きな溜め息をついて
机に顔を伏せたーーーーーー。