恋歌-Renka-




私が頷くと



「じゃあ、もう答えは決まってるよね?」




「私…私、帝が好きだ!」




「じゃあ、早く伝えて来なよ。城山にとられてもいいの?」




悪戯に笑う美盛は
いつも可愛い




なんか姉よりしっかりした
弟が出来たみたいだ!!




「ありがとう、蒼!!大好きだっ!!」




今まで何度せがまれても
一度も名前を呼ぶことが
なかったけれど……




こいつのおかげで
一歩踏み出せたから
名前で呼んでやることにしよう



私は帝への想いを胸に秘めて
屋上を飛び出したーーーー
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