恋歌-Renka-



聖華高等学校は
合格通知が自宅へ
送られてくる形式




俺はドキドキしながら
通知を開ける



そこには"合格"と
書かれていた。




俺はあまりの嬉しさに
ベッドの上でぴょんぴょん
跳ね上がる。



そしてすぐに
蒼と優樹にも電話した。




見事に3人とも合格




しかし俺には新入生代表の
挨拶が回って来なかった。




入学式 当日



一人一人の名前が呼ばれて
ゆくなかで



「冬院 花音」



「はい」




透き通るような
綺麗な彼女の声が聞こえた。




しかも、同じクラス




「新入生代表の挨拶………新入生代表 冬院 花音」



「はい」



長い髪を靡かせながら
壇上にあがる花音。



やっぱり……………



あれは俺の知ってる
冬院 花音だーーーーー





入学式が終わって教室に
戻るなり、俺達の回りに
女子が群がる。



実は、蒼と優樹も
俺に負けないくらいの
イケメンだったりするわけで……




3人で適当に女子達を
あしらっていると
花音が入ってきて




直ぐ様、不機嫌な顔して俯く。



話かけようと思ったが
運悪くチャイムが鳴ってしまい




担任が入ってきてHRを始めた。



俺はそれを軽く受け流し



少し前の方の席にいる
花音をずっと眺めてた。
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