恋歌-Renka-
その日の夜………
コンビニ行こうと
家を出て、人気の少ない
道をとぼとぼ歩いていると
数人の男が一人の女の子を
取り囲んでいて
そのうちの二人が
女の子の手を押さえて
もう一人が女の子に
キスをするーーー
それを面白そうに見る
残りの手下たち。
俺は女の子を助けようと思い
近づいた瞬間ギョッとした。
俺の大好きな人が
目の前で犯されかけてる!?
あの日は怖くて逃げ出したのに
今はそんなことに恐怖なんて
微塵も感じず………
そんなことより俺の
大切な人が傷つけられている
ことの方が重大で
気づけば男たちを
蹴散らしていた。
女の子を押さえつけてた
奴等も俺に向かって
殴りかかってきた。
俺はもうーーーーーー
大切な人を見捨てたりなんてしない。
もう、弱くないんだ。
俺は残りの奴等も
ちゃっちゃと片付け
花音のもとへ向かった。