恋歌-Renka-




その日から思い出して
もらうために



いろいろ大胆な
行動に出たわけなんだが




鈍感すぎる花音は
全くそれに気づかない




やはり、あの時
花音を助けずに
見捨てたのが原因か………




と思うくらい
人間を拒絶する花音




我ながら何度も
情けないと思う。




でもーーーーー




そんな花音が
こんな俺を




好きだと言ってくれた





それがどんなに嬉しかったか
幸せなんて言葉じゃ表しきれない。




ーーーーーーーーーーーーー



「おー!花音ちゃん人気ですねーっ!男性客の長蛇が止みませんっ」





美保のでかい声で
過去の回想に浸っていた
俺は我に返る。




「よし………謝りに行くか。」




執事喫茶の目の前の
家庭科室を厨房として
使っている俺達



残りの仕事をクラスの
男子に押しつけ
俺は執事喫茶に
向かって歩き出したーーー。
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