恋歌-Renka-
「明日から冬休みです。みんな風邪には気を付けてね!変な事件にも巻き込まれないように!来年もまたみんなが元気で登校してくる事を祈ってます」
「「「はーいっ」」」
はぁ…………
長い長い2学期も
やっと終わったか………
「み、帝!」
「あ、花音。一緒に帰るか」
「う、うんっ!!」
帝の言葉に元気よく返事をする
一緒に帰るのなんて
何ヵ月ぶりだろう………
下手したら2ヶ月くらいか………。
だから今、凄く嬉しいっ!!!
二人で帰り道を並んで歩く
もちろんしっかりと手を繋いで。
ああ、明日会えないなら
今日くらいは一緒にいたいな……
「なぁ……今日はバイトあるのか?」
「無いけど?」
「じゃあ………今日は一緒にいよう」
「あーごめん。バイトは無いけど他に用事あるから無理。」
はぁ?
何だそれ………
いい加減我慢出来ない。
「お前は一体………彼女と用事どっちが大事なんだ!?」
我ながらベタな質問だと思うけど
こう何度も何度も
誘いを断られると
腹が立つわけで………
しかも今日と明日は
普通の日じゃない……
イブとクリスマスだぞ?
イブとクリスマス!!!