恋歌-Renka-
去年まではずっと汐莉おばさんと
祝ってきたけど、今年は違う…………
今、私には大好きな彼氏がいる
普通、女の子には、彼氏と一緒に
クリスマスを過ごしたいっていう夢がある
それは、もちろん私にも………。
確かに帝に出会う前までは
そんなこと気にもとめて
いなかったが
今の私は本当、自分でも
分かるくらい変わってきている
だから周りの女子が
彼氏とクリスマス云々の
話しているのを聞いていたら
自然と興味が沸いてきたわけだ。
それなのに………この様
萌奈と蒼だって
クリスマス一緒に過ごすって
いうのに…………………
「どっち………って……どっちも?」
困ったように笑いながら
そんなことをぬかす
どっちもって何?
普通そこ嘘でも彼女って
言うところだろ!?
嘘は嫌だけど…………
ってそうじゃない!!!
「帝のあほっ!ばかっ!どじ!まぬけっ!もう知らない!!!」
キッと睨みつけ我ながら
幼稚な捨て台詞を吐くと
帝を置いて走り出したーーーーー。