恋歌-Renka-



汐莉おばさんからもらった
ワンピースを来てコートを羽織り
待ち合わせ場所に向かう。




待ち合わせ場所には既に
美保がいたーーーーー




「美保、お待たせ」





「お、きたきた花音」





美保が笑いながら
私に手を振るから
私も笑顔で振り返す





正直………美保とは
帝の一件以来
犬猿の仲になるんじゃ
ないかと思っていた。





しかし、彼女は
普通に私に接してくれて
普通に笑いかけてくれて
冗談いったりバカしたり





本当に私を大切な
親友だと思ってくれている
そう感じた………。






「よし、じゃあ今から萌奈ん家行きたいと思いまーす!!」






「は!?だって萌奈は蒼と!!」






美保のいきなりの発言に
びっくりして大声を出す





「いいから、いいからっ!!はやくっ」






美保が私の腕を掴んで
強引に引っ張る………






私はわけがわからないと
口をポカンとさせたまま
美保に連行された。
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