恋歌-Renka-
萌奈の家について
インターホンを鳴らす
中から現れたのは
萌奈ではなく、なぜか蒼だった。
「あ、いらっしゃい!入って入って!」
「自分の家みたいな程でものを言うな」
「僕の萌奈なんだから、萌奈ん家=僕ん家なんだよ!」
「煩い、黙れ」
意味のわからないことを言う
蒼を押し退けて
「「おじゃましまーす」」
家の中へと入る……
「あ、ごめんね花音!いろいろ準備でバタバタしてたから、蒼に出てもらったのー!!」
エプロンを着けた萌奈が
左手にボール右手に泡立て器
を持ったまま顔だけを覗かせる
「私も手伝う」
そういって台所まで
歩いていく……
「ありがとう!」
美保も来て3人で
準備を整え
私・美保・西谷・萌奈・蒼
5人でのクリスマスパーティが
始まったーーーー
ーーーーーーー
「うまいっ!!」
私はキラキラと目を輝かせて
萌奈の手料理を口にする
驚くほど美味しい
蒼は良い嫁さんもらったな!!
(※嫁ではありません…笑)
「良かった!みんなに喜んでもらいたくてちょっと張り切ってみた甲斐があった!」
えへへと無邪気に笑う萌奈は
本当に可愛い………
そんな萌奈の笑顔を見て
デレデレしている蒼は…………
見なかったことにしておこう。
そんなこんなで時間が
どんどん過ぎ去って行く。
気づけばもう夜の8時に
なっていたーーーーー