恋歌-Renka-



二人でいろいろな
話をしながらみんなの
もとへ戻る…………




「やっと戻ってきた!遅いよ涼太!」




蒼が膨れっ面で
私と帝を出迎える





「煩いよ、蒼」





帝がそれを軽くあしらって
靴を脱ぎ始める。





「あらまぁ、仲良しだこと」




美保が私と帝のペアリングを
交互に見ながらそんなことを
呟やいてニヤニヤしている……




正直………きもい
と思うのは私だけだろうか?





「さぁさぁ、早く中に入って!ケーキ食べよ?」





萌奈の促しで私たちは
部屋の中へと入っていく





ーーーーーーーーー




「はい………じゃあ改めまして」





「「「メリークリスマーーーースッ!!!!!」」」




みんなでシャンメリーが
注がれたグラスを乾杯して
取り分けられたケーキを
食べ始める………



美保と萌奈と私で作った
特製手作りケーキ




「え……何これ……鬼美味いんだけど……」




「当たり前だ、私たちが一生懸命作ったんだから」





腕を組みドヤ顔で言う




「はいはい」




すると、さっきの蒼みたいに
軽くあしらわれる





イラッ




「もう……お前のケーキ没収」



「わ、ちょ!何すんだよ!!返せって!」



私が帝からケーキを
取り上げると
慌てて取り返そうとする




そんな姿も可愛いと
思ってしまう私は
やっぱり帝の事が
凄く好きなんだな……と
改めて感じるーーーーー




「目の前でイチャつくのやめてもらえます?」




私と帝がケーキの
争奪戦を繰り広げていると




西谷が笑顔で
そんなことを言ってくる




「「はい……すいません」」




西谷くん目が笑ってないです
怖いです…………
< 169 / 277 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop