恋歌-Renka-
剥がされたことにより
私はそのまま後ろに
倒れ込んでいて
膝枕状態になっている
彼の顔は………
綺麗な二重瞼の
ぱっちりおめめ
スラッと高い鼻に
分厚くも薄くもない
適度で薄ピンクの唇
サラサラな
ブロンドヘアー
全てにおいて
整っている霧山
って何、見とれてるんだ私は!!
私は余計な邪念を
捨てるべく首を
おもいっきり横に振って
勢いよく起き上がる
そして………
顔を反らした
「あはは………面白い子だね、花音」
するといきなり
霧山がケラケラ笑いだす
「勝手に呼び捨てするな!!!」
私はちょっとムカついて
悪態をついた………
悪態なんていつもの事だけど。
「あ、そうそう。本題はここからだよ………」
霧山がニヤリと怪しげな
笑みを浮かべ
起き上がっていた
私の体をベットへ押し倒す
「な、何すんだ!!」
「ねぇ………さっきの男、彼氏?」
いつの間にか笑顔を消した
霧山がキスできそうな
くらいの距離まで
顔を近づけたーーーーー