恋歌-Renka-



それから時が過ぎ
春が訪れたーーーーー





無事に2年生を
迎えた私たち………




あの日以来ーーー
霧山は私の前に姿を現さない




でも、あいつが
あの時言ってた言葉




もし本当なら
そのうちまた現れる………





「おはよ……涼太」





「花音、おはよ」





「何だかんだ………2年生になれたな」





「だな!それにまた同じクラスだ」





涼太がクラス表を
指差しながら言う





「え、ほ…本当か!?」




私は目をまん丸にして
クラス表を凝視する




「本当だ……」




確かに6組の枠に
私と涼太の名前が
深く刻まれている




二人一緒に微笑んで
校舎内へ足を踏み入れた。




ーーーーーーーー




「あ、花音に帝くん!おはよ」




教室に入るなり
声をかけてきたのは
萌奈だーーーーー




「お、萌奈も同じクラスか!」




「うん、宜しくね!」




「もえなぁああああああっ」




私と萌奈が宜しくの
握手をしていると
蒼が勢いよく6組の
教室へ入ってきた




「なんで、涼太と花音ちゃんは一緒なのに僕と萌奈は別々なわけ!?」




私の肩を激しく揺らして
くるそうに冷たく一言



「知るか」




「みっともないわよ、美盛」




いつの間にか蒼の後ろに
美保と西谷がいて




美保が蒼を
呆れ顔で見つめる……
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