恋歌-Renka-
「何もされなかったか!?」
「何もされてない………心配性だな、涼太は。」
「良かった………霧山には気を付けろよ?」
「わかってる」
私が笑えば涼太も笑う
こんなに幸せな事って
これ以上ないと思うんだ
涼太………絶対に
守ってやるからな。
私は涼太を強く抱きしめ
返したーーーーーー
しかしーーーーーーー
涼太と付き合ってから
二度目の冬が訪れた
そんなある日
事件は起きた。
ーーーーーーーーーーーーーーー
「え………お父さんが警察に捕まった?」
涼太から電話が
来たかと思えば
いきなりそんなことを
言い出す………
「そう………上司にやってもない罪をきせられて……必死に抗議したんだけど捕まっちゃって」
悲しそうに悔しそうに話す涼太………
お前は一体どんな
顔をして電話してるんだ
今すぐ涼太に会って
話がしたい!!!
「いま、どこだ?」
「あの時の○○公園にいる」
「今から行くから待ってろ!!」
私はそう叫ぶなり
電話を切って
家を飛び出したーーー