恋歌-Renka-




でも結局、守れなくて
彼にこんな顔をさせている………





お願いだから
そんな悲しい顔で
笑わないでくれよ………





今にも崩れ落ちてしまいそうな
涼太を優しく、でも強く抱きしめた。



ーーーーーーーーーーーーーー



しばらくして



「そろそろ帰るか」




涼太が呟いた。




「もう、平気なのか?」




「うん、花音に話したら何かスッキリした」





「そうか………無理するなよ?」





「ありがとう。こんな夜遅くにわざわざ来てもらって……ごめんな?」





「そんなこと気にするな!私も無実を証明するために、いろいろ探ってみるから!」




「本当ありがとな!俺、本当に………彼女が花音で良かったと思うわ」




「私も彼氏が涼太で良かった………」





私は優しく微笑んで
涼太にキスをした




「じゃあ送ってくよ………」




「いいよ、疲れてるだろ?それに一人で考えたいこともあるだろうし!」




「でも………」




「いいから!私は一人で大丈夫だ。」




「そっか………何かあったら電話しろよ?」





「ああ。じゃあ、またな」




「またな」




私は去ってゆく
涼太の背中を見送って
公園を後にしたーーーーー
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