恋歌-Renka-
それっきり
佐久間さんとは
連絡を取らずにいた。
先輩は卒業して
私も大学4年生と
なっていたーーーーー
先輩の花音さん
捜しを手伝う事にした私は
よく、先輩の病院に
押し掛けていた
少しでも先輩の
近くにいたくて。
ほとんど毎日のように
会いに言ってる私に
先輩は文句を垂れつつも
何だかんだ相手してくれる
やっぱり先輩は優しい。
そんな中で私は
とあるニュースを見た
霧山 孝さんが
亡くなったっていう
ニュース
とあるレコード会社の
社長さんでアメリカにも
事業を展開している有名な方。
「あれぇ………どっかで見たことあるような?あっ!!先輩のお父さんの会社じゃん!」
私はそれに気づくなり
すぐに病院に駆けつけて
先輩を探して
ニュースの事を話した。
先輩は知らなかったみたいで
嫌々そうに私の話を聞く
しかし………私が
霧山さんの名前を
出した途端
先輩の肩がビクンと
揺れるーーーーー
私は何も知らない。
花音さんが先輩を置いて
アメリカへ旅だって
しまったことしか聞いてない
そして、この数日後
私は花音さん捜しには
欠かせない重大な話を
聞くことになる……