恋歌-Renka-
たまたま遊びに来ただけだろうに
そんな状況を見て血相を変える
汐莉おばさん。
勢いよく走ってきて
イカれた女を引き剥がした。
「何やってるのよ!?」
パシンッ
汐莉おばさんが母の
頬をひっぱたいた。
「何よ!姉さんなんかに私の気持ちなんてわからないわ!」
汐莉おばさんは母を睨み付けている。
「花音なんていらない、死んじゃえばいい、消えればいいのよ! お前なんか私の子じゃない!」
私の子じゃない。
その言葉にたくさんの涙が溢れる。