恋歌-Renka-




たまたま遊びに来ただけだろうに
そんな状況を見て血相を変える
汐莉おばさん。




勢いよく走ってきて
イカれた女を引き剥がした。



「何やってるのよ!?」



パシンッ



汐莉おばさんが母の
頬をひっぱたいた。




「何よ!姉さんなんかに私の気持ちなんてわからないわ!」




汐莉おばさんは母を睨み付けている。




「花音なんていらない、死んじゃえばいい、消えればいいのよ! お前なんか私の子じゃない!」




私の子じゃない。



その言葉にたくさんの涙が溢れる。
< 4 / 277 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop